運転中のロードノイズが気になってカーオーディオを楽しめません。
ロードノイズを小さくして車内を静かにするには、どんな対策をすればいいのですか?
また、DIYでできますか?
このような疑問に答えます。
カーオーディオを楽しみたい方にとって、ロードノイズは邪魔な存在です。せっかく高価な機器を導入しても、走行中のロードノイズにかき消されてしまうからです。これでは非常にもったいないですよね。
この記事では、カーオーディオDIY歴10年の私が、ロードノイズを減らして高音質なカーオーディオをより一層楽しむ具体的な方法を解説していきます。
Contents
ロードノイズの原因とは?
まずは、ロードノイズについて解説していきます。
ロードノイズとは走行中の騒音
ロードノイズとは、車を走行中に発生する騒音のことです。比較的低周波数の音なので、わずらわしく感じる方が多いのではないでしょうか。
車内で会話を楽しみたい方や、カーオーディオを楽しみたい方にとっては、このロードノイズは非常に問題となってきます。特に、カーオーディオで音質アップを狙っている方にとっては、騒音は音質を決める重要な要素になってきます。
多かれ少なかれ、ロードノイズはどの車でも発生しうるので、目的に応じた対策が必要になってきます。
ロードノイズの原因はタイヤと地面の摩擦音
ロードノイズの原因は、タイヤと地面の接触・摩擦によって発生する騒音です。
発生源は、自分の愛車からと、近くを走行する車からの2種類に分類されます。発生源の対策は、自分の愛車に関するところしか出来ないので、いかに愛車のロードノイズを発生させないようにするかが1つ重要なポイントになってきます。
また、発生したロードノイズはタイヤ・ホイール・サスペンション・ボディーの順に音が伝わって車内に入ってきます。発生してしまったロードノイズをいかに車内に伝えないかというのも重要なポイントです。
ロードノイズを減らして車内を静かにするには?
先程説明したロードノイズの原因から考えると、ロードノイズを減らして車内を静かにするには下記のような対策が有効です。
✔️ 静粛性の高いタイヤに交換して発生源を減らす
✔️ デッドニングを施工して車内への音の伝達を減らす
このように、基本的にはロードノイズの発生を減らすことと、ロードノイズを車内へ伝わらないようにすることが、重要なポイントになってきます。
それぞれ具体的な対策を解説していきます。
静粛性の高いタイヤに交換して発生源を減らす
まず1つ目の対策は、タイヤを静粛性の高いタイヤに交換することです。なぜなら、静粛性の高いタイヤに交換するとロードノイズの発生を抑えることができるからです。
ここでは、タイヤを交換する2種類の方法を紹介します。
特に「プレミアムコンフォートタイヤ」がおすすめ
具体的には、静粛性の高い「コンフォートタイヤ」を選ぶことがおすすめです。なぜなら、コンフォートタイヤは静粛性が高くなるように設計されたタイヤだからです。
タイヤには用途や得意なシチュエーションによって、いくつかの分類がされています。
✔︎ コンフォートタイヤ(快適性、静粛性、乗り心地を追求したタイヤ)
✔︎ エコタイヤ(低燃費性を追求したタイヤ)
✔︎ スポーツタイヤ(走行性能、グリップ力、ハンドリングを追求したタイヤ)
各タイヤメーカーでは大抵、上の3つの分類でタイヤがラインナップされています。その中からコンフォートタイヤに分類されているものを選ぶと良いでしょう。
特に、コンフォートタイヤの中でも「プレミアムコンフォート」に分類されているタイヤが存在します。例えば、ブリヂストンの「REGNO(レグノ)」やミシュランの「PRIMACY(プライマシー)」などがプレミアムコンフォートタイヤに分類されます。これらは、コンフォートタイヤの性能を追求し尽くしたタイヤなので、抜群の静粛性が期待できると思います。
ただ1つ難点としては、価格が高いところです。予算が高い方なら断然コンフォートタイヤをおすすめしますが、そこまでお金を出せないという方は次の方法も有効です。
新品タイヤに交換するだけでもロードノイズはかなり減る
静粛性が高いタイヤに交換するのが、車内を静かにするには最も効果的です。しかし、タイヤのジャンルによらず新品タイヤに交換することでロードノイズがかなり改善されることがあります。
その理由は、新品タイヤはゴムの材質が柔らかいため、地面とタイヤとの摩擦音が少なくなるからです。
ゴムという材質は、製造されてから時間が経つにつれて徐々に劣化していきます。その劣化に伴い、ゴム自体が徐々に硬くなっていきます。長年車に乗っている方なら記憶にあるかもですが、年数の経ったタイヤは表面の黒さが失われタイヤの側面にヒビが出てきます。これは、タイヤが劣化して硬くなったことで生じる現象です。
硬いタイヤで走行するとロードノイズが大きくなってしまいます。例えば、素手で机を叩くのとモフモフの手袋をつけて机を叩くのでは素手の方が音が大きくなると思います。タイヤについても同様で、硬いゴムで路面を叩くとどうしてもノイズが大きくなってしまうのです。
こういった理由から、古いタイヤを履いている方なら、タイヤを交換するだけでロードノイズの発生を減らすことができるはずです。
デッドニングを施工して車内への音の伝達を減らす
ロードノイズに対する2つ目の対策は、デッドニングを施工することです。というのも、発生したロードノイズが車内へ伝達してくるのを減らすことができるからです。
デッドニングとは?
クルマの鉄板(特に内張の中のむえない部分)に振動を吸収する「制振材」や音の通過を防止する「防音材」などを貼り付けて、車内と外の音の出入りを無くすために行う施工になります。
主なデッドニング施工場所
デッドニングは車全体に施工することでロードノイズを圧倒的に減らすことが可能になりますが、施工自体はかなり大変なものになります。
また、人によって許容できるロードノイズには違いがあると思いますので、最もデッドニング効果の高い場所から施工していくことがおすすめです。そこで、デッドニング効果の大きい順に施工場所を並べてみました。
1.タイヤハウス・フロア
2.ドア
3.ルーフ・エンジンルーム
タイヤハウス・フロア
タイヤハウス・フロアはロードノイズの発生源であるタイヤ・路面に最も近い場所であるため、デッドニングすることでロードノイズを効果的に減らすことができます。
ドア
ドアは、タイヤハウス・フロアの次にタイヤ・路面に近い場所であるため、デッドニング施工場所としておすすめです。また副次的な効果として、ドアスピーカーの反響音が軽減されるため、既存のカーオーディオの音質が向上することにも期待ができます。さらには、音漏れ防止にも期待できるでしょう。
ルーフ・エンジンルーム
ルーフやエンジンルームへのデッドニングは、ロードノイズの軽減効果は小さいかもしれません。しかし、ロードノイズ以外の騒音である「エンジン音」や雨天時の「雨がルーフをたたく音」が軽減することで、どんな走行シュチュエーションでも車内を静かに保つことができるためおすすめのデッドニング施工場所と言えるでしょう。
安価にデッドニング施工するならDIYデッドニングがおすすめ
安価にデッドニングするならDIYで施工するのが最もおすすめです。
理由は、当然ながら工賃がかからなくなるので、デッドニングの材料費のみの出費で済むからです。
ドアへ安価にDIYデッドニングする方法はこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ確認してみてください。
ドアのデッドニング紹介ですが、手順はタイヤハウスやフロアも同様ですので参考になると思います。
>>>デッドニングは効果ある?5000円からできるDIYデッドニング方法も解説
まとめ
いかがだったでしょうか。
ロードノイズの原因は、タイヤと路面の摩擦音ですので、発生源対策と車内に音が伝わりにくくする対策の2つが必要になってきます。
1つ目の発生源対策は、タイヤをコンフォートタイヤに交換することで、走行中の車内をかなり静かにできるはずです。
2つ目の音を車内に伝わりにくくする対策については、デッドニングを施工することで、高級車の様な静粛性を得られると思います。
これらの対策は一気にやっても良いですが、あなたが満足できるように段階的に対策していってもいいと思います。
あなたもぜひ愛車の車内を静かにして、車内での親しい人との会話や音楽鑑賞をより一層充実させてみてはいかがでしょうか。
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