愛車にデッドニングしたいのですが、本当に効果はあるのでしょうか?自分でDIYでデッドニングはできますか?
このような疑問に答えます。
愛車にデッドニングを施工したいけど、本当に効果があるのか疑問に思っている方は多いと思います。専門店での施工はかなり高額になることもあるため、大金を払っても満足できなかったら嫌ですよね。しかし、工賃が高いデッドニングですが材料費はそこまで高くないため、DIYデッドニングをすることでコストを下げつつ効果的なデッドニングが可能です。
この記事では、カーオーディオDIY歴10年の私が、デッドニングの効果・メリットとDIYでコスパが高く効果的なデッドニング方法を解説していきます。
Contents
デッドニングとは?
デッドニングとは、直訳すると「振動をなくす」という意味です。スピーカーに音を出力させた時に、ドアスピーカーの振動がどうしても周りの鉄板に伝わってしまいます。
この対策として、車のドアスピーカー周辺の鉄板に「制振材」というものを貼り付けて、鉄板自体が振動しないようにする施工のことをデッドニングといいます。
デッドニングの効果
デッドニングの効果・メリットは下記の3点が挙げられます。
✔️ ドアスピーカーの音質を向上させる
✔️ 音漏れを軽減する
✔️ ロードノイズを抑える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ドアスピーカーの音質を向上させる
デッドニングの1つ目の効果は、ドアスピーカーの音質を向上させる事です。
なぜなら、ドアスピーカーの裏側から出る音の響きを抑えることができるため、スピーカー前面からの音をきれいに響かせることができるからです。
ドアの鉄板に取り付けるカースピーカーからは前と後ろの2方向から音が出ています。スピーカー前面から出る音は当然車内に届きます。一方で、スピーカー裏面から出る音はドアの鉄板にぶつかり振動させ余計な音を車内に届けてしまうのです。デッドニングを施工することで、スピーカー裏面からの余計な音がカットされよりクリアな音質で音楽を聴けるようになります。
音漏れを軽減する
デッドニングの2つ目の効果は、音漏れを軽減することです。
というのも、デッドニングをしていると、ドアスピーカーの裏面から出る音がドアの鉄板にぶつかった時に、音が通過せずに吸収されるからです。
そもそも、音漏れはドアスピーカー裏面から出力された音がドアの鉄板を通過して車外へ漏れてしまうことが原因です。デッドニングをすることで音の通過がなくなり音漏れが少なくなります。住宅地などでも音量に気にすることなく音楽を聴くことが可能です。
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ロードノイズを抑える
デッドニングの3つ目の効果は、ロードノイズを抑えられることです。
車内からの音漏れ軽減と同様の理由で、車外からの雑音であるロードノイズが車内に届きにくくなるからです。
車の走行音やエンジン・マフラー音などが、デッドニングされた部分で吸収されることで、雑音が車内に入って来なくなります。
高速道路の走行中や大雨の日でも車内が静かになるため、同乗者との会話がしやすくなったり、カーオーディオをいい音で楽しむことができます。
デッドニングはDIYでできるのか?
結論から言うと、特別なスキルが無くてもデッドニングをDIY施工することは可能です。
なぜなら、初心者でもDIYデッドニングができるように「デッドニングキット」なるものが売っているからです。
詳しい説明書や専用工具も付属しているため、購入してすぐに作業に取り掛かれます。(ただしドライバー等は別途準備が必要です。)
デッドニングはDIY施工がおすすめの理由
デッドニングはDIYでも施工できますし、むしろDIYデッドニングの方がコストメリットが大きいため非常におすすめです。
DIYデッドニングのメリットは主に下記の2つです。
✔️ 業者のデッドニング施工より圧倒的に安い
✔️ 贅沢に材料を使い効果的にデッドニングができる
業者のデッドニング施工より圧倒的に安い
1つ目ののメリットは、業者でデッドニング施工してもらうより圧倒的に安いことです。
なぜなら、デッドニングに必要な材料のみの費用ででき、工賃は一切かからないからです。
例えば、一般的なドア2枚分のデッドニング施工料(材料費込み)は下記のようなに高額です。一方で、DIYデッドニングなら材料費のみなので圧倒的に安く施工できます。
デッドニング依頼先 | 費用(材料費+工賃) |
---|---|
カー用品量販店 | 20,000〜40,000円弱 |
カーオーディオ専門店 | 60,000〜120,000円 |
DIYデッドニング | 5,000円〜 |
DIYの場合、プロが施工するよりも時間がかかったり、施工品質が劣ることもありますが、その辺を許容した上でDIYデッドニングすることをおすすめします。
贅沢に材料を使い効果的にデッドニングができる
2つ目のメリットは、贅沢に材料を使い効果的にデッドニングができることです。
なぜなら、デッドニング工賃が浮いた分、デッドニング材料にお金をかけることができるからです。
例えば、量販店のデッドニング施工でも2万円程度かかりますが、そのうち材料費は多くても1万円程度です。つまり、同じ金額をDIYデッドニングにかけるなら、材料を2倍調達することが可能になります。
材料を多く使うことで、プロのデッドニング施工に負けないくらいの品質を得られるため多めに購入して贅沢に使うことをおすすめします。
また、DIY施工時に失敗する可能性もあるため、多めに材料を買っておくと便利だと思います。
ドアにDIYデッドニングする方法
それでは、実際にあなたの愛車のドアにDIYデッドニングする方法を紹介していきます。
主な手順は下記のようになります。
✔️ デッドニング材料を購入する(準備)
✔️ デッドニングを施工する(取り付け)
✔️ 実際に音楽を流してみる(効果確認・調整)
デッドニング材料を購入する(準備)
まずはデッドニングの材料を準備していきます。DIYデッドニングの場合、この材料費が主なコストになるため材料選びは重要です。
初心者におすすめはデッドニングキット
デッドニング初心者におすすめしたいのは、デッドニングキットの購入です。
なぜなら、デッドニングキットにはデッドニングに必要な材料や工具の他、初心者に嬉しい取付説明書や音響調整用CDなども付属しているからです。
ここでは有名な2つのデッドニングキットを紹介したいと思います。
エーモン 音楽計画 デッドニングキット ドア基本モデル 2198
本当に必要最低限のデッドニング材料がそろったコスパ最強のデッドニングキットです。デッドニング材料の購入に迷ったら、こちらを買っておけばOKです。もしも、取り付けてみて不足を感じたら買い足せば問題ないでしょう。
>>>「エーモン 音楽計画 デッドニングキット ドア基本モデル 2198」の詳細はこちら
オーディオテクニカ AT7400CR
もう少しデッドニング効果を上げたいという方は、こちらの商品がおすすめです。スピーカー周りの制振材・吸音材が充実しているので、よりクリアな音質を実現できると思います。デッドニング初心者でしたら、正直これだけ買っておけば十分に満足できるはずです。
>>>「オーディオテクニカ AT7400CR」の詳細はこちら
コスパ良く効果的にデッドニングしたい方はバラで購入
ある程度経験のある方、またはデッドニングキットを取り付けても満足いかなかった方は、デッドニング材料のバラ購入がおすすめです。
なぜなら、コスパ良く効果的にデッドニングできるからです。
デッドニングキットのデメリットとしては良くも悪くも必要最低限の材料しか入っていないことです。しかし、実際の車のドアは大きかったり小さかったりするため、材料が足りないなんてことも発生します。そんな時にバラ購入すると便利です。
主要なデッドニング材料を2つ紹介していきます。
制振材
制振材は、振動や共振を抑える目的で使います。材質は主にブチルゴムとなっていて、ドアの鉄板やドア内張りのプラスチック部分に貼りつけて使います。
おすすめは「レジェトレックス」という純粋なブチルゴムの制振材です。高価な制振材も売られていますが、個人的には安いブチルゴムが最もコスパがいいと思います。
50cm×1mの制振材が1500円程度で購入でき、かなり安く広範囲にデッドニングすることが可能です。ドアにたっぷり使ってもいいですし、天井やラゲッジルームなど他の場所にも流用可能でおすすめです。
防音材
防音材は、音の通過や跳ね返りを抑える目的で使います。材質は主にスポンジでできていて、ドア内張りに貼り付けたり、隙間に充填したりして使います。
おすすめはニードルフェルトです。カーオーディオ専門店では高性能のスポンジ状の防音材を使うケースが多いですが、高価です。一方、ニードルフェルトも防音性能が高いですが、非常に安価でよく使われています。例えば、純正のドア内張りに貼り付けてあることが多いです。
ニードルフェルトは91cm×10mが4000円ほどで売っているので、徹底的に防音したい方にはニードルフェルトの購入がおすすめです。
ちなみにニードルフェルトはのりがついていないので、のりスプレーを一緒に買っておくと良いでしょう。ニードルフェルトにのりスプレーを吹きかけて防音したい場所へペタペタ貼っていきましょう。
デッドニングを施工する(取り付け)
デッドニング材料が準備できたら早速デッドニングを行っていきましょう。
デッドニング施工の主な手順は次のようになっています。
1.ドア内張りを外す
2.インナーパネルのビニール・カバーを外す
3.インナーパネルのケーブル・スピーカーを外す
4.アウターパネルに防振材・防音材を貼り付ける
5.インナーパネルに防振材・防音材を貼り付ける
6.全て元に戻す
詳しくはデッドニングキットに付属している取付説明書で詳しく解説されているので参考にしてみてください。
また車種ごとにドアの構造は異なるので、事前に予習したい方は、みんからというサイトで愛車の整備手帳を確認しておくといいでしょう。
ドア内張りを外す
まずはドア内張りを外していきます。内張りはがしがあると非常に便利です。素手でも内張りを外せないこともないですが、内張りを傷つけたり手を怪我する可能性もあるため、内張りはがしを使うことをおすすめします。
インナーパネルのビニールを外す
次に、インナーパネルのビニールを外していきます。これをする理由は、ビニールが制振剤を貼るのに邪魔になるからです。
ビニールの糊として使われているブチルゴムがキレイに取れない可能性が高いので、ブチルクリーナーや安価なパーツクリーナーを使うことをおすすめします。
>>>ブチルゴムを綺麗に除去できる「ブチルクリーナー」の詳細はこちら
>>>ブチルも油分も除去できる「パーツクリーナー」の詳細はこちら
インナーパネルのケーブル・スピーカーを外す
次に、インナーパネルのケーブル・スピーカーを外していきます。
スピーカーを外してスピーカー裏側のアウターパネルにしっかりと制振材・防音材を貼りつけることが、デッドニングの効果を高めるために非常に重要と言われています。この理由は、やっかいなスピーカー裏面からの音の共振を抑えることができるからです。
スピーカーは大抵ビスやボルトナットで固定されているため、ドライバーや六角レンチが必要です。
アウターパネルに制振材・防音材を貼り付ける
次に、アウターパネルに制振材・防音材を貼り付けていきます。
貼り付ける部分はしっかり汚れを落として油分も除去(パーツクリーナーなど)しておきましょう。
まずは制振材を広範囲に貼り付けていきます。空気がなるべく入らないように強く圧着しながら貼り付けます。実際に鉄板を叩いて、音の響きを具合をチェックしながらの施工がおすすめです。その後、防音材を制振材の上に貼り付けていきます。圧着の際、ヘラがあると便利です。
>>>制振材の圧着に便利な「デッドニングヘラ」の詳細はこちら
※もっと安く済ませたい方は裏技として、調理用の木製ヘラ(100均などで売っている)が代用できるかもしれません笑。
インナーパネルに制振材・防音材を貼り付ける
次に、インナーパネルに制振材・防音材を貼り付けていきます。
貼り付ける部分はしっかり汚れを落として油分も除去(パーツクリーナーなど)しておきましょう。
まずは制振材を貼っていきますが、パネルの穴を塞ぐように貼っていくと良いでしょう。ドアがスピーカーボックスの役割をすることで低音の響きのキレが良くなります。
穴を塞いだら、それ以外の鉄板がむき出しのところにも制振材を貼りつけていきます。
一方、防音材はインナーパネルではなく内張りに貼り付けていきます。内張りを戻した際の干渉に注意しながら、隙間という隙間に目一杯防音材を詰めていくと良いでしょう。
全て元に戻す
最後にスピーカーや内張りパネルを元に戻して完成です。
ドアの開閉やドアロック、パワーウインドウが正常に動作するか確認して問題なければ完了です。
実際に音楽を流してみる(効果確認・調整)
最後に、実際に音楽を流してみてデッドニングの効果の確認をしていきます。音楽をかけずに運転して車内の静粛性を確認するのもいいと思います。
スピーカーの低音が弱かったり、運転中ロードノイズが大きかったりした場合は、制振材や防音材を追加で施工してあげることで理想のデッドニングに近づくはずです。
ぜひ頑張ってチャレンジしてみて下さいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
デッドニングをすることで下記のような効果が期待できます。
✔️ ドアスピーカーの音質を向上させる
✔️ 音漏れを軽減する
✔️ ロードノイズを抑える
ただし、デッドニングをお店で施工してもらうとかなり高額になることがほとんどです。そう言った場合にDIYデッドニングがおすすめで、コストを抑えつつ効果の高いデッドニングをすることが可能です。
本当に初心者の方はデッドニングキットという商品があります。ドア2枚分のデッドニングができますし、詳しい説明書付きで安心です。
さらにコスパを高めたい方は、デッドニングの主な材料である制振材(ブチルゴム)と防音材(ニードルフェルト)をバラで購入すると良いでしょう。
DIYデッドニングで快適なカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。
>>>音漏れゼロ!デッドニング不要のスピーカーの詳細はこちら
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