【経験者が解説】車のおすすめスピーカーケーブルと超具体的な選び方

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あなた

車のスピーカーケーブルを買いたいのですが、おすすめを教えてください。
あわせて、スピーカーケーブル交換の効果や具体的な選び方についても教えてください。

このような疑問に答えます。

スピーカーやアンプは比較的高価なパーツなのでよく吟味して買う方が多いと思いますが、スピーカーケーブルを意識して選んでいる方は少ないと思います。

特にアンプを導入する際は、スピーカーケーブルによってアンプ本来の能力が発揮できない可能性があるため、あなたのカーオーディオシステムがグレードアップするほど、スピーカーケーブル選びが重要になってきます。

この記事では、車DIY歴10年の私が、おすすめの車用スピーカーケーブルとその選び方について、詳しく解説していきます。

そもそもスピーカーケーブルを変えて効果ある?

結論から言うと、スピーカーケーブルを変えることで音は良くなります。

なぜなら、ケーブルが変わることで、ケーブルを通る音楽信号の伝わり方(抵抗値)が変わり、音楽信号の損失の程度が変わるからです。

抵抗値とは?

音楽信号の伝わりやすさを「抵抗値(あるいはインピーダンス)」と言ったりします。抵抗値が高いと音楽信号が伝わりにくく、逆に抵抗値が低いと伝わりやすくなります。

要は、抵抗値が小さいスピーカーケーブルを選ぶことがポイントになってきます。

抵抗値はケーブル導線の素材・太さ・長さで決まる

スピーカーケーブルの抵抗値を決定する要素は、ケーブル導線の素材・太さ・長さです。

ちょっと専門的に言うと、下のような式で計算可能です。

スピーカーケーブルの抵抗値の計算方法

抵抗値R = 体積抵抗率[Ω・m] ÷ ケーブル断面積A[m2] × ケーブル長さL[m]

または

抵抗値R = 芯線抵抗[Ω/m] × ケーブル長さL[m]

ケーブル断面積(太さ)と長さは、だいたいのスピーカーケーブルに記載されていますので自分で確認可能です。

一方で、正確な体積抵抗率はほとんどのスピーカーケーブルで公表されていないですが、ほとんどのケーブルは銅ですので1.68×10^-8[Ω・m]となります。(高級ケーブルで銀が導線素材に使われている場合は、銀の電気抵抗率1.59×10^-8[Ω・m]となります。)

たとえば、直径1.02mmで断面積0.82mm2(18AWG)のスピーカーケーブルを往復4m使った場合、0.082Ωと言う結果になります。

1.68×10^-8[Ω・m] / 0.82*10^-6[m2] × 4[m] =0.082[Ω]

具体的にスピーカーケーブルによってどのくらい音に影響があるか?

スピーカーケーブルの抵抗値が大きくなると、アンプからのエネルギーがスピーカーに伝わりにくくなります。つまり、同じアンプを使っていても、スピーカーで出力できる音量が小さくなってしまうのです。

希望の音量を維持しようとすると、アンプ側のゲインを上げる必要があり、音の歪みの原因になってしまいます。そのため、アンプの性能をフルに発揮させるためには、スピーカーケーブルの抵抗値を下げることがポイントになるのです。

では、具体的にどのくらい音量が減衰してしまうか?というと、下の公式で計算できます。

スピーカーケーブルの音量減衰率の計算方法

音量の減衰率[dB] = 10 × log(Rsp / (Rsp + R))

Rsp [Ω]:スピーカーの公称インピーダンス ※通常4Ω
R [Ω]:スピーカーケーブルの抵抗値 ※上で説明済み

たとえば、先ほどの0.082Ωの抵抗値のスピーカーケーブルで計算してみると、下のような結果になります。

10 × log ( 4[Ω] / (4[Ω] × 0.082[Ω] ) = -0.088[dB]

これは実際の音量が何パーセント小さくなるかと言うと、次の式で計算できます。

スピーカーケーブルの音量減衰量の計算方法

音量低下量[%] = ( 1 – 10 ^ (音量の減衰量[dB] / 20) ) × 100

実際に計算してみると下のような結果になります。

( 1 – 10 ^ ( -0.088[dB] / 20 ) ) × 100 = 1.01[%]

こんな感じで、直径1.02mmのスピーカーケーブルを4m使うと、音量が約1%小さく出力されることがわかりました。

このように、スピーカーケーブルによって、あなたのオーディオシステムにどのくらい影響があるのかを定量的に調べることができますので、スピーカーケーブル購入の際はぜひチェックしてみてくださいね。

スピーカーケーブルの選び方

スピーカーケーブルを選ぶ際は、抵抗値が低いものを選ぶといいことが理解いただけたと思います。

しかし、抵抗値を極限まで低いものを買おうとすると、ベラボーに高い金額を払わなければならなくなります(ハイエンドクラスの商品だとメートル単価7,000円を超えるものも存在し、庶民には手が出しづらいです・・・)。

そこで、一般的にどのくらいの抵抗値のスピーカーケーブルがおすすめかと言うと、0.05Ω〜0.10Ω以下がいいと言われています。理由は、スピーカーのインピーダンス(4Ω〜8Ω)の2%程度に抑えるのが良いと言われているからです。

オーディオマニアの方には怒られてしまうかもしれませんが、これ以上抵抗値を低くしても、音の違いはわからないと思います(正直、私はわかりません・・・)。

なので、抵抗値0.05Ω〜0.10Ω以下を拠り所に、スピーカーケーブルを選んでいきましょう。

早速ですが、スピーカーケーブル選びのポイントは下記の2つです。

スピーカーケーブル選びのポイント

✔️ 素材
✔️ 太さ・長さ

素材は純度の高い無酸素銅(OFC)を選ぼう

スピーカーケーブル導線の素材は、純度の高い無酸素銅(OFC)を選ぶことをおすすめします。

理由は、スピーカーケーブルの材質の中でコストパフォーマンスが良いからです。

実は、スピーカーケーブルの導線素材には、下の表のようにいくつもの種類があります。

導線素材特徴
TPC(タフピッチ銅)純度99.5%、最も一般的で安価
OFC(無酸素銅)純度99.995%、やや高級ケーブルに使用
Hi-OFC(ハイクラス無酸素銅)OFCの結晶構造の乱れを減らしたもの
LC-OFC(線形結晶無酸素銅)OFCの結晶数を減らしたもの
PC-OCC(単結晶状高純度無酸素銅)純度99.996%、結晶粒界をゼロにしたもの
6N-OFC,7N-OFC(超高純度無酸素銅)純度99.9999%以上、製造の限界、超高級ケーブルに使用
スピーカーケーブルの導線素材一覧

他にも、銀を導線素材につかったケーブルや、銅と銀のハイブリッド導線なども存在しますが、あまり一般的ではありません。

導線素材を選ぶときは、OFC(無酸素銅)であるかどうかを確認しておくことをおすすめします。

一方で、タフピッチ銅が悪いかと言うと、必ずしもそうではありません。銅素材メーカーのホームページを確認すると、抵抗率にほとんど差がないことがわかります。安価にいい音を追求したいと言う方は、タフピッチ銅を選ぶといいでしょう。

太さ12〜18AWGを基本に長さを決めよう

スピーカーケーブルの太さは12〜18AWG(読み方:ゲージ)が一般的です。

理由は、抵抗値を低くできるのと、ケーブルの取り回しが容易だからです。

抵抗値が低いものを選ぶなら太いほうがいいですが、配線の取り回しが少し面倒になるのと、価格が上がってしまうので、抵抗値0.05Ω〜0.10Ω以下になるように選ぶといいでしょう。

とはいえ、いちいち上で紹介したように計算するのは面倒だと思うので、下に一覧表を作ってみました。

ケーブル導体が銅(抵抗率1.68×10^-8[Ω・m])のときの抵抗値一覧
ケーブル導体が銅(抵抗率1.68×10^-8[Ω・m])のときの音量減衰量一覧

ケーブル導体が銅(抵抗率1.68×10^-8[Ω・m])のときの抵抗値一覧

たとえば、18AWGのスピーカーケーブルをスピーカーまで2m伸ばす場合、往復長さ4mになりますので、この表では抵抗値が0.082Ωという結果になります。これはスピーカーインピーダンス4Ωの2%である0.05Ωを超えていますので、あまり好ましいケーブルではないことがすぐにわかると思います。

こんな感じで、長さと太さを決める場合に、ぜひ活用してみてください。

おすすめの車用スピーカーケーブル

それでは、おすすめの車用スピーカーケーブルを紹介していくのですが、今回は日本の音響機器・映像機器メーカーであるオーディオテクニカの商品からおすすめを選んでみました。

理由は、安心の日本製というところ、60年以上の歴史を持つ老舗メーカーであること、そして何よりコスパの優れた商品が多いというところです。

他にも、下のような有名メーカーがありますので、興味がある方は調べてみてください。

有名ケーブルメーカー

✔️ QED
✔️ AET
✔️ SUPRA
✔️ audioquest
✔️ ZONOTONE
✔️ ナノテックシステムズ
✔️ BELDEN
✔️ M&M DESIGN

ぜひ購入時の参考にしてみてください。

コスパに優れる入門スピーカーケーブル

コスパに優れるスピーカーケーブルとして、具体的にはメートル単価500円以内のスピーカーケーブルを選んでみました。

コスパに優れる入門スピーカーケーブル

オーディオテクニカ製 AT6157

柔らかく引き回しやすい入門版、聴きやすく量感のある中域でソースを選ばず付属品からのグレードアップに最適です。

OFCを導体素材に使用しているにもかかわらず330円/mというコスパの良さが特徴です。片側3メートルずつとしても2000円以下で準備ができますので、純正ケーブルからのグレードアップで効果を体感するには十分と思います。

AT6157の詳細

AWG16:相当
静電容量:82.9pF/m
直流抵抗:12.9mΩ/m
希望小売価格:330円/m

オーディオテクニカ製 AT7432

16AWGの基本ケーブル。ミッド・トゥイーターの実力を引き出すことが可能です。

OFCを導体素材に使用しているのはもちろんのこと、クラス唯一のφ0.1mm素線採用でやわらかい高密度伝送を可能にしています。

皮膜には耐熱PVC(塩化ビニル樹脂)を使用し高寿命ですので、ドア蛇腹への配線引き直しに向いていると思います。

AT7432の詳細

AWG16:相当
静電容量:70pF/m
直流抵抗:11.2mΩ/m
希望小売価格:440円/m

中上級者におすすめのハイスペックスピーカーケーブル

カーオーディオ中級者から上級者までが採用するハイスペックなスピーカーケーブルを紹介していきます。おすすめは下の2つです。

中上級者におすすめのハイスペックスピーカーケーブル

オーディオテクニカ製 AT-RS150

カーマットの下に敷ける薄型。明確な定位とバランスの良いサウンドを実現するオールラウンドタイプです。

PC-TripleC+OFCのハイブリッド異種線径の2芯平行型で力強い中低域から繊細な高域まで再現できます。また、比較的安価ながら、抵抗10mΩ/mを誇ります。

AT-RS150の詳細

AWG:14相当
静電容量:47pF/m
直接抵抗:10mΩ/m
希望小売価格:1,100円/m

オーディオテクニカ製 AT-RX280S

高純度銅7N-Class D.U.C.C.を含む4種の導体と3種の制振材を採用したスピーカーケーブルです。

何と言っても、特殊レベルで品質管理された原料・製法で製造される世界最高水準の7Nクラス高純度銅を使用した、ハイエンドオーディオケーブル専用の高純度銅導体を使用していることが特徴です。

ほぼ不純物のない導体を使用することで、圧倒的にクリアな音楽を堪能できるでしょう。

ただ、お値段が高いです・・・

AT-RX280Sの詳細

AWG:14相当
静電容量:30pF/m
直流抵抗:9mΩ/m
希望小売価格:7,150円/m

まとめ

いかがだったでしょうか。

スピーカーケーブルを変えることで、アンプの性能を最大限発揮でき、クリアな音を手に入れるでしょう。特に、純正ケーブルからの変更はかなりの効果があるはずです。

また、スピーカーケーブルの選び方についは、OFC以上のグレードの動体素材を使用しているもので、なるべく太くなるべく短いものを選ぶようにしましょう。

とはいえ、あなたの愛車の設置環境や、予算の問題もあるでしょうから、総合的に判断してスピーカーケーブルを選びましょう。

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