ソニックデザイン製のスピーカーの購入を検討しています。使っている方にレビュー・評判を聞きたいです。
このような疑問に答えます。
車で音楽を大音量で楽しみたい方は多いと思います。しかし、大音量で音楽を流すと音漏れしてしまって、なんだか少し恥ずかしいですし、輩感が増してあまり印象良くないですよね。そんな問題を解決できるのがソニックデザイン製のスピーカーです。
この記事では、ソニックデザイン製カースピーカーの特徴や、私が実際に取り付けして感じたことをレビューしていきます。
ソニックデザインについて
ソニックデザインとは日本のカーオーディオメーカー
ソニックデザインは、日本のカーオーディオメーカーです。汎用スピーカーから車種別専用スピーカーまでその他幅広いラインナップで、音楽ライフを提供しています。特徴的な(エンクロージャー一体型)形状のスピーカーを販売する世界でも唯一無二のメーカーです。
ちなみに私はソニックデザインのスピーカーを愛車に取り付けて愛用させていただいています。
ソニックデザイン製スピーカーの特徴・メリット
ソニックデザイン製スピーカーの特徴は、「エンクロージャー一体型」のスピーカーであることです。
エンクロージャーとは?
エンクロージャーとは、スピーカーが取り付けられる箱上の部品のことを指します。ホームオーディオのスピーカーでは一般的に採用されていて、これがあることでスピーカーの表の音はそのまま前面に出力され、スピーカーの裏から出る音は一度エンクロージャー内を通って出力されるように設計されています。
カースピーカーにエンクロージャーを使うメリットとしては下記が挙げられます。
✔️ 音が前面のみに出力されるため音漏れしない
✔️ スピーカーをポンづけすれば完成された音が出せる(デッドニングが不要)
音が前面のみに出力されるため音漏れしない
1つ目は、車外へ音漏れしないというメリットです。
エンクロージャー一体型のため、スピーカーの裏から出力された音はエンクロージャー内を通って車外ではなく車内へ出力されます。
そのため、車外へ向けて出力される音がゼロになるので、ほとんど音漏れがしなくなるのです。
私はソニックデザインのスピーカーを使わせてもらっています。音量を測定したわけではありませんが、車内で自分の耳がギリギリ耐えられるくらいの大音量にしても、車外へ出て車のドアを閉めればほぼ無音状態になる感じです。走行中だったら、ほとんど気にせず音量をあげることができると思います。
このように、ソニックデザイン製カースピーカーは音漏れがほとんど起こらないのが最大のメリットと言えるでしょう。
スピーカーをポンづけすれば完成された音が出せる
2つ目は、スピーカーをポンづけすれば完成された音が出せるというメリットです。
エンクロージャー一体型のスピーカーなので、買った状態のまま取り付けすれば完成された音を聞くことが可能です。ちょうどホームオーディオのスピーカーを設置する感覚と同じ感じです。
一方、一般的なカースピーカーの場合はポン付けできますが、ただ取り付けただけでは良い音とは言えない場合が多いです。理由は、スピーカー裏からの音がドアパネルに跳ね返ってスピーカー正面から出る音を邪魔しているからです。
この場合、ドアにデッドニングを施したり、ドアのインナーパネル(スピーカーが取付される鉄板)のサービスホール(穴)を塞いでドアを丸ごとエンクロージャー代わりにしたりします。
このようにデッドニングする事で、取り付けしたスピーカーの能力を最大限引き出すことが可能になります。しかし、デッドニングをするには大掛かりにな改造が必要になってしまいます。
しかし、ソニックデザイン製カースピーカーはこれらデッドニング施工を何一つやらなくていいのが大きなメリットになります。余計な工賃もかからずに済みますし、もし車を売りたいとなった場合でも、スピーカーの脱着さえすればすぐに純正の状態に戻すことができるので、中古車査定の点においても有利でしょう。
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ちなみに私が愛用しているスピーカーはTBE-1877Aiという型式で、最も下位グレードですが、音質の良さは抜群です。
3種類のグレードと2種類の形状
ソニックデザインの汎用カースピーカー(カジュアルラインスピーカー)には、3種類のグレードと2種類の形状があります。
グレード
グレードは、トップグレード・ハイグレード・スタンダードの3種類があります。スピーカー(ウーファー部とツイーター部共に)の構造はどのグレードも同じで、カタログスペックもほぼ同じです。
●使用スピーカー:18mmドーム型+77mmコーン型(Eiクラス)
●再生周波数帯域:50-25,000Hz(総合)
●サブウーファー併用時推奨カットオフ周波数(HPF):80Hz
●最大入力/インピーダンス:50W/4Ω
●出力音圧レベル:89dB/W/m
●ウーファー部外形寸法/質量(1台):φ166(ブラケット部除く)×D86.5mm/0.97kg
●トゥイーター部外形寸法/質量(1台):φ37.5(トリムリング使用時41)×D18.5mm/0.04kg
●ウーファー部最小取付穴寸法:φ148×D58.5mm
●トゥイーター部最小取付穴寸法:φ36×D12mm
●専用ネットワーク、純正対応トゥイーター取付キット、トリムリング付属
●左右対称設計
唯一の違いは、ツイーターとウーファーに使われている材質です。グレードが上がるにつれて音の表現力・情報量が上がることで高音質となっていっています。
グレード | 型式 | 定価 | 特徴・おすすめしたい方 |
---|---|---|---|
トップグレード | TBF-1877Ai | 195,800円 | 圧倒的高音質のハイエンドシステムを構築したい |
ハイグレード | TBM-1877Ai | 104,500円 | 豊かな情報量で音楽のディティールまで満喫したい |
スタンダード | TBE-1877Ai | 57,200円 | 切れ味の良い快活なサウンドをコスパ良く楽しみたい |
3種類を聴き比べて選ぶことをおすすめしますが、視聴できる場所が近くにない方も多いかと思います。このように迷った時はスタンダードのグレードでも十分高音質を体感できると思います。価格も手が出しやすいので、なおおすすめです。
形状(ウーファーユニットサイズ)
ウーファーユニットのサイズには、厚型と薄型の2種類があります。
形状 | 型式の下2桁 | ウーファーユニット奥行き |
---|---|---|
深型 | Ai | 58.5mm |
薄型 | Bi | 36.5mm |
薄型のメリットは、取り付けの自由度が高いことです。ソニックデザインのスピーカー(ウーファー)は普通のスピーカーに比べてサイズ(奥行き)が大きいです。そのため、車種によってはエンクロージャーが邪魔で取り付けできない場合もあります。その対策として、ソニックデザインでは普通のスピーカー相当のサイズのものも販売しています。取り付けが不安な場合は薄型形状がおすすめです。
一方で、厚型のメリットは、エンクロージャーサイズが大きくなることで低音再生能力が高くなることです。ウーファー取り付けスペースを最大限使うことで豊かな低音を実現します。あなたの愛車の取り付けスペースに余裕があり、低音再生も重視したいという方は、厚型形状がおすすめです。
スピーカー以外のラインアップも
ソニックデザインには、スピーカー以外にもサブウーファー・アンプ・DSPなどのラインナップもあります。少々お高いですが興味がある方はぜひチェックしてみてください。
実際に愛車にTBE-1877Aiを装着した感想
それでは実際に私の愛車であるV36型スカイラインクーペにソニックデザインスピーカーを取り付けた感想をレビューしていきます。
ちなみに、私の愛車のカーオーディオシステムは以下のような感じです。
車外への音漏れはほぼゼロに!
まずは、ソニックデザインカースピーカーを付けてから音漏れがほぼ無くなりました。お話しているように、ソニックデザインカースピーカーはエンクロージャー一体型の構造なので、車外へ向かう音が遮られるので、音漏れしにくくなっています。
例えば、車内ではうるさいくらいの音量で音楽を流している場合でも、車の外へ出てドアを閉めればオーディオの音は全く聞こえて来ませんでした。
参考までにその時の騒音測定を行った結果、下記のような騒音値が測定できました。場所は閑静な住宅街での測定ですので、その辺を考慮してもらえると助かります。
音質も他社製品と遜色なし!
今回取り付けしたスピーカーは最も下位グレードになりますが、同価格帯の他社製品と比較しても遜色ありませんでした。
比較対象はカロッツェリアのTS-V171A(現在のTS-V173S相当品)です。仕様をざっくり比較すると下記のようになります。
メーカー | 型式 | 定価 | 瞬間最大入力 | 定格入力 | 再生周波数帯域 | 出力音圧レベル | インピーダンス | ウーファー直径 | ツイーター直径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソニックデザイン | TBE-1877Ai | 57,000円 | – | 50W | 50〜25,000Hz | 89dB | 4Ω | 77mm | 18mm |
カロッツェリア | TS-V171A | 63,000円 | 170W | 50W | 32〜46,000Hz | 87dB | 4Ω | 137mm | 30mm |
ソニックデザインのスピーカーは音のキレがよくスピード感のある曲が得意なように感じました。特にポップスやR&Bなどの低音のテンポの速い曲に向いていると思います。ドンッ、ダッと言った音です。この理由はウーファーサイズの小ささによるものと思われます。ソニックデザインは77mmに対してカロッツェリアは170mmです。小さい振動板を動かすためキレの良い動きをしてくれているのかもしれません。
一方で、カロッツェリアのスピーカーはややスピード感が劣ると言うか、比較的キレが悪いように感じました。ただ、デッドニングをしっかりした後は音のキレは劇的に改善しました。普通のスピーカーはやはりデッドニングが必須になってきますね。
また、高音域の臨場感はカロッツェリアスピーカーの方が優れていると感じました。周波数帯域が46kHzと高く、ツイーターの高音再生能力が高いのかもしれません。ソニックデザインでも十分に高音質でボーカルの歌声に聴き入ってしまうほどでした。しかし、カロッツェリアの方は一枚上手という感じで、ボーカルの歌声の音の粒がはっきりしていて解像度が高い印象を受けました。息づかいがクリアに聴こえる感じです。
ただし、悪く言うとカロッツェリアスピーカーは高音がキンキン鳴っているような印象を受けるかもしれません。一方で、ソニックデザインスピーカーは柔らかく自然な高音を届けてくれるので、私的には現在のソニックデザインの方が好みです。
低音は音が出にくく粗さが目立つ
ソニックデザインスピーカーの唯一の欠点が低音が出にくいことです。スペック上は60Hzまでの低音域再生に対応していますが、実際クリアに表現できるのは80Hzくらいまでの印象です。
80Hzの音というと人間が低音として認知できるギリギリの音域なので、特に運転中の車内で聴くには十分で問題ないかもしれません。(ちなみに、80Hzより下の音域では音というかほぼ振動。)
対策としては、ヘッドユニット側で80Hz以下のイコライザー音圧を上げるか、よりクリアに聴きたい方はサブウーファーを追加することで問題解決できると思います。ちなみに私はイコライザー調整だけで聴いていてそこまで不満はないので、実際に取り付けてスピーカーの音を聴いてみて、もし物足りないようならサブウーファーのシステムアップを検討する感じでいいと思います。
取り付ける際は干渉に注意すべし
ソニックデザインスピーカーは取り付ける際は干渉に注意が必要です。なぜなら、エンクロージャー一体型形状のため普通のスピーカーより奥行きが長いからです。注意しないとドアのアウターパネルや、パワーウインドウの開閉時にガラスに接触する可能性があります。
購入前にあなたの愛車の取り付けスペースをよく確認してからスピーカー購入することを強くおすすめします。不安な場合は薄型サイズもラインナップにありますので、それを選ぶといいでしょう。
ソニックデザインを愛車に取り付ける方法
ソニックデザインスピーカーを取り付ける方法を3つ紹介していきます。
ソニックプラスセンターを利用する
ソニックプラスセンターとは、車種別スピーカーパッケージの取り付けを行ってくれるソニックデザインの専門店です。全国に18ヵ所あるためどこに住んでいても比較的利用しやすいと思います。
ただし、対象としている車種は主にメルセデス・ベンツ、BMW、MINI、アウディ、トヨタ、スバル車となっています。その他の車種にも汎用的に取り付け可能ですが、一度近くのソニックプラスセンターに問い合わせてみることをおすすめします。
通販で購入して自分で取り付ける
近くにソニックプラスセンターがなくご自身でスピーカー取り付けが可能な方は、通販サイトで新品のソニックデザインスピーカーを購入することもできます。
取り付け自体は他社メーカーのものと同じなのでそこまで難しくはないと思います。工賃の節約にもなりますし、挑戦できる人はぜひご自身でスピーカー取り付けしてみてください。
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メルカリで中古品を安く購入する
フリマサイトではソニックデザインスピーカーの中古品を見つけることができます。出回っている数はそれほど多くないので手に入れられるかどうかは運次第です。
しかし、フリマサイトのソニックデザインスピーカーは状態の良いもので20〜30%オフくらいで売られていますので、中古購入+DIY取り付けなら費用をかなり節約できるはずです。
実際に私もメルカリでソニックデザインスピーカー(37,000円程度)を購入して自分で取り付けました。エージングも済んでいるため取り付けてすぐいい音で聴けます。中古品が気にならなければメルカリ購入が最もお得でおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ソニックデザインは、エンクロージャー一体型スピーカーを特徴とする日本の高級カーオーディオメーカーです。
ソニックデザインスピーカーは音漏れがほぼゼロで、デッドニングも不要なので、音質・コスト面どれをとっても他社の同価格帯スピーカーと比べて優れていると言えるでしょう。
そんなソニックデザインスピーカーですが、ソニックデザイン専門店やネットサイト、フリマサイトでも購入可能です。あなたもぜひソニックデザインスピーカーを体験してみてくださいね。
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